晴れの日豆知識

慶事の装い
シーン別の装い
季節の装い
着物選びに困ったら
事前準備には
当日には?

慶事の装い

お宮参りに始まり、七五三、成人式、結婚式など人生には様々なお慶びごとがあります。

目まぐるしい変化のある時代ですが、心を込めて選んだ装いと共に、丁寧に迎える節目は心を豊かにしてくれます。


特にお祝いの席では祝福の気持ちや、心を寄せて下さる方への感謝の気持ちをその装いにあらわしましょう。

その気持ちを相手にスムーズに伝えるための知恵として「マナー」や「ドレスコード」、

日本独自に伝統的に受け継がれた礼儀作法やしきたりがあります。

少し堅苦しく感じられるかもしれませんが、人には様々な価値観が存在するので

それらのル―ルに基づき、場に相応しい装いをすることは、失礼なく相手を思いやることに繋がります。

思いやりはコミュニケーションを円滑にし、より良き時間、そこから始まるご縁をより豊かにする事でしょう。


京都晴れ着レンタル<かがやき>では、日本の伝統文化・技術・美意識の粋を集めた「着物」を中心にご紹介しております。

着物は、日本が世界に誇れる美しい芸術です。

是非、晴れの機会にお楽しみ下さい。

シーン別の装い

< 結婚式列席 >

お父上様:黒紋付羽織袴又はモーニングコート



お母上様:黒留袖



その他男性:黒紋付・色紋付羽織袴、無地着物羽織袴



既婚女性:黒留袖、色留袖、訪問着、無地着物

ご親族は格の高さから黒留袖か色留袖がお勧めです。



未婚女性:振袖、訪問着、無地着物

 親御さまはお二人を最大の祝福の気持ちで見守り、また参列下さる皆様へ感謝を伝える大切なお役目があります。

集合写真では最前列に座り、主役の二人に続いて中心となるお立場。

通過儀礼の中でも最大のお慶びの時ですので、正装でお過ごし下さい。



 兄弟姉妹は既婚未婚やご年齢にあわせた品格のある晴れやかな装いを心掛けましょう。



 ご親族にとっては先方のご家族と初対面となることが殆どです。相手のご家族を思いやったご自身らしい装いを心がけましょう。


黒紋付
モーニング
黒留袖
色留袖

< 結納・お顔合わせ >

ご新郎様:紋付羽織袴、無地着物羽織袴



ご新婦様:振袖



お父上様:紋付羽織袴、無地着物羽織袴



お母上様:色留袖、訪問着



男性は洋服の方が多くなりましたが、女性はお慶びの席らしく晴れやかな和装がお勧めです。



訪問着
振袖
無地着物羽織袴

< 入学式・卒業式 >

男子:紋付羽織袴



女子:振袖、女子袴



お母上様:訪問着、付け下げ、無地着物

入学式や卒業式は公式行事であり、校長先生ならばモーニングコートや晴れ着等の正装で式に臨まれます。

親御様は我が子の成長の喜びと共に先生方への礼を尽くす意味として、また子育ての一区切りを迎えるご自身の節目として晴れ着を楽しむのも良いものです。



< お宮参り・七五三 >

お宮参りお子様:初着(羽織るのみ)



七五三男児:3歳5歳共に愛らしい柄付きの羽織袴姿。3歳では初着と袴、又は被布等を合わされる事も。



七五三女児:3歳なら着物と被布、又は帯、7歳なら四つ身の着物に帯。

※お子様の装いは地域やお家によっての決まりもあります。



お母上様:訪問着、付け下げ、無地着物

お父上様:紋付羽織袴、無地着物羽織袴

お宮参りの初着は人生の中で初めて纏う晴れ着です。

七五三では子供の成長を祝うと共に子供自身にも成長の過程で身に付ける事を学ぶ良い機会とされてきました。

お子様は、ご自身の晴れ姿と親御さんの改まった装いから、多くのことを感じ取られるでしょう。





男児
3才女児
7才女児
男児初着
女児初着
大黒帽セット
フード帽セット

< 十三参り・成人式 >

男性:紋付羽織袴、無地着物羽織袴



女性:振袖

< パーティ・お茶会 >

男性:格式高い場やお立場により紋付羽織袴、その他は無地の羽織袴姿など(お茶席では羽織は使用しない)



既婚女性:格式高い場やお立場により色留袖、その他は訪問着、付け下げ、無地着物



未婚女性:振袖、お茶会等には訪問着、付け下げ、無地着物も

主催者への敬意を込めて気品のある装いがマストです。時には主役になり、時にはスマートに場を盛り上げましょう。


< 観劇・お食事会 >

男性:袴を着用しない着流しスタイル



女性:訪問着、付け下げ、無地着物、小紋

ご自分へのご褒美も兼ねて、普段と違う時間の過ごし方は新鮮です。日常のリフレッシュに、華やいだ装いの時間をお楽しみください。




着流し

季節の装い

四季のある日本では季節にあわせて着用するお着物のルールがあります。

表地の素材や裏地の有無により「袷(あわせ)」「単衣(ひとえ)」「薄物(うすもの)」と呼ばれる種類があります。


【 袷(あわせ)の着物 】10月~5月に着用 表地と裏地を使用して仕上げています。


【 単衣(ひとえ)の着物 】6月と9月に着用表地のみで仕上げています。


【 薄物(うすもの)の着物 】7~8月に着用表地のみで、その生地が薄物と言われる透け感のあるものを使用しています。


  絽(ろ)や紗(しゃ)と言われるのは薄物の種類です。また着物に合わせて襦袢や帯、小物等も季節のものを用います。

とはいえ、近年では気候も変わり非常に暑い日も多く、時期に関係なく単衣や薄物の着物を着る方も増えています。

その時期にあった無理のない装いを心掛けて下さい。


結婚式の場合、館内で1日を過ごされるなら冷房も良く効いており

また両家のバランスを考えたうえで、夏場でも袷のお着物を着用される方は多くいらっしゃいます。


お茶会等のように季節を重視される場では決まりに沿ったお召し物のほうが良い場合もありますので、

迷われたら先生や主催者へ確認されると安心です。


着物選びに困ったら

①どのように柄を選べばいいの?
留袖の場合:
まず必要な場において留袖を着用している事で礼は尽くされています。上品さを心掛け、裾のみの柄はお好みにあわせてお選び頂いてよいものです。着る人を思い作られた職人達の技や感性に触れながらお選び下さい。



その他の着物:
お好みや季節を先取りするような柄や印象のお着物を選ぶとお洒落です。
ご自身が美しく引き立つ着物をお選び下さい。
②年齢って気にするべき?
お着物は、幅広い年齢で着用出来るのが特徴です。
帯や小物あわせによりご自身に相応しいコーディネートをお選びください。気品ある装いを心がければ大丈夫です。



③柄の見え方
同じ柄でもご身長によって印象が変わることがあります。
黒留袖の場合、柄は帯より下の裾柄だけなので、身長が低めの方(目安:150㎝未満)なら帯の下に柄が出やすくなり、身長が高めの方(目安:170㎝以上)なら帯の下の黒無地部分が広くなるので落ち着いて見えます。
京都晴れ着レンタルかがやきでは最適な身長を表示しておりますのでご参考になさって下さい。


事前準備には

【 1~2ケ月前には 】

<ヘアメイク着付けの準備>

お召し物が決まれば、当日のヘアメイク着付けの手配を致しましょう。

最近の結婚式場は館内に美容室が無いところも多くなりました。必要に応じてスタッフを手配をしているので、直前の予約では対応できない場合もあります。

特に繁忙期は早めのご予約がお勧めです。

なお、母乳中やご体調の事等で気になる事がある方は事前にお伝え下さい。


☆ 京都晴れ着レンタル<かがやき>では京都市内の経験豊かな美容室をご紹介しておりますのでお尋ねください。       


【 最終チェック 】

ヘアセットを注文された方は前開きの洋服でお出掛け下さい。着付けの前にヘアセットすることが多いので頭から着脱する洋服はNGです。


着付け時に使用する補正用のタオルやご自身で準備されるものは揃っていますか?履物を入れるビニール袋を用意しておくと便利です。


お荷物は当日のシーンに合わせてコンパクトにまとまっていますか?

お出掛け時には大きな荷物でも、式場ではコンパクトな手荷物に持ち換えるのがスマートです。貴重品等の手荷物と大きな荷物は直ぐにわけられるようにしておきましょう。風呂敷は何かと重宝しますよ。キャリーバッグをご使用される場合、料亭の畳や床を傷つけないように細心の注意を払いましょう。




当日は?

【 お出掛けは余裕をもって 】

結婚式やお祝い事が多い季節の良い時期は、人の外出も多く街が賑わう時期。

思わぬ渋滞に巻き込まれたり、観光地周辺では交通規制が変わる事もあるので時間には余裕を持ってお出掛け下さい。



【 和装の装いで気を付けること 】

髪型:
お着物ではうなじが見えるように着付けをします。またお辞儀をする際、髪が顔にかかり、その都度手で直さないといけないような仕草は美しくありません。
地色や文様を美しく見せる為にも肩程の長さがあればアップヘアがお勧め。
また着物の衿にかからないショートヘアもお洒落です。
和装時のバランスは洋装時と変わりますので美容師さんと相談しながら清潔感のあるヘアスタイルを心掛けましょう。

腕時計:
和装着用時は、大きな文字盤の時計はアンバランスに感じることがあります。集合写真の際などは外しておきましょう。


香水:
神社やお寺、チャペル等神聖な儀式の場に強い香りはNGです。また衣類についた香りはなかなか取れないので極力控えるのが無難です。

ネイル:
自然な手元が美しく控えめがお勧めです。

アクセサリー:
お着物で十分華やかな装いです。イヤリング、ピアス、ブレスレットは過剰な印象になることがあるのでつける場合は控えめに。

【 荷物は何処におく? 】

貴重品:
貴重品類は必ずご自身でお持ち頂きます。女性なら手提げや抱えのバッグ、
男性なら袖の下に入れて、挙式場や祝宴会場には出来るだけ小さくまとめてお入り下さい。
バッグは席についたら椅子と背中の間に置くか、女性なら携帯用のバッグハンガーをご用意されると便利です。

その他の荷物
・ホテル等の場合はクロークにお預け下さい。
・神社やお寺、教会には正式なクロークがありません。

荷物を置ける控室やコインロッカー等がある場合は良いですが無ければ絶えずご自分の荷物として持ち歩く事なります。
挙式前の控室は、挙式前しか利用出来ないところも多いのでご注意下さい。



image